映画『ザ・ファブル』公開記念舞台挨拶レポート
【写真】映画『ザ・ファブル』公開記念舞台挨拶

映画『ザ・ファブル』公開記念舞台挨拶

「全員フツーじゃない!?」
個性溢れるキャラクターを演じた豪華キャスト陣が集結!!

週刊ヤングマガジン連載中で、単行本累計発行部数400万部突破、2017年度講談社漫画賞<一般部門>を受賞し、いま一番面白い作品と呼び声が高いコミック『ザ・ファブル』が実写映画化!6月21日(金)全国公開を迎え、現在大ヒット上映中!

圧倒的な強さと的確な手腕で、狙った相手を6秒以内で必ず仕留める最強の殺し屋“ファブル”。そんな彼がボスから与えられた指令は、「1年間殺し屋を休業し、一般人・佐藤アキラとして普通の生活を送ること」だった!長年、裏の世界に身を置いてきた伝説の殺し屋は、一般人として無事1年間過ごすことができるのか!?

【画像】映画『ザ・ファブル』メインカット

6月22日(土)に、東京・丸の内ピカデリー1で公開記念舞台挨拶を開催!主演の岡田准一、共演の木村文乃、山本美月、福士蒼汰、柳楽優弥、向井理、安田顕、佐藤浩市、劇中に登場するお笑い芸人・ジャッカル富岡を演じた宮川大輔、そして江口カン監督ら豪華キャスト・監督が集結した。

上映終了後の興奮さめやらぬ会場にLADY GAGAが歌う『ザ・ファブル』の主題歌「Born This Way」のBGMが流れると、主演を務めた岡田准一をはじめ、キャスト・監督が会場後方から登場!一斉に大きな歓声が。それぞれ笑顔でステージへ登壇すると、金銀色のテープが発射され舞い上がった。

【写真】映画『ザ・ファブル』公開記念舞台挨拶 (登場シーン)

ファブルのボス役を務めた佐藤浩市だけは舞台袖からしれっと登壇したが、そのことについてMCから問われると、佐藤は過去のイベントで客席後方より登場した際に品のある女性客から握手を求められ応じようとしたところ、「あんたじゃない!」と拒否され、以来トラウマを負ったことを告白し会場を驚かせた。

【写真】映画『ザ・ファブル』公開記念舞台挨拶 (佐藤浩市)

「皆さんお忙しい中ありがとうございます。映画観ていただいたんですよね?雨の日でもスカッとしたエンターテイメントに仕上がっていると思います。素敵な皆さんと一緒に仕事できたことを嬉しく思います。本日はどうぞよろしくお願いいたします」と、主演を務めた岡田からの挨拶を皮切りに、各キャスト・監督それぞれが観客に対し映画を観て頂けたことと、自身がこの作品に関われたことに対する感謝の気持ちを伝えた。

【写真】映画『ザ・ファブル』公開記念舞台挨拶 (岡田准一)

本作では、岡田演じる伝説の殺し屋・ファブルが“フツー”を目指す一方で、「フツーじゃない!」強烈な個性溢れるキャラクターが多数登場。それになぞらえ、実際に演じたキャストたちが、今だから言える「フツーじゃない!」と思った共演者や撮影現場でのエピソードを語り合った。

岡田は、出所早々暴れまわる裏社会の“デンジャラスメーカー”小島を演じた柳楽に対し、「今回の役は本当に普通じゃない!」と熱演を絶賛。また、ファブルの育ての親・ボス役の佐藤を指し、「今日も『お客さん入ってるみたいだな、よかったな』と気にかけてくださって、すごくかっこいい!大先輩なのに後輩にそんなことができるって、普通じゃないですよ」と岡田が10代の頃に親子役を演じて以来、気にかけてくれている佐藤の器の大きさを語った。

【写真】映画『ザ・ファブル』公開記念舞台挨拶 (佐藤浩市)

ファブルの相棒・佐藤ヨウコを演じた木村からは、「岡田さんは関西弁だと調子が出ない!いつものお茶目さんがなくなってしまう」と、大阪出身ながらまさかの「フツーじゃない!」エピソードが暴露され、「それ絶対言っちゃダメでしょ!(笑)」と岡田が笑いながらも冷や汗をかくシーンも。

映画『ザ・ファブル』公開記念舞台挨拶 (木村文乃)

素直で優しいファブルのバイト仲間・清水ミサキを演じた山本は、「役はすごく激しいのに、カットがかかるとめちゃめちゃ優しい!ちょっと照れまじりに気を使ってくださる」と柳楽のギャップに言及すると、“渋谷系ゆとり世代”の殺し屋にして、ファブルに憧れ執拗に狙うフードを演じた福士は、超絶アクションを披露する岡田を挙げながら「やっぱりフツーじゃないですよ!あんな簡単に壁登れないですよ(笑)」と熱弁。「岡田さんは師範代の免許を持っていたり、武術も続けられていてすごい。並大抵の人にはできないですよね」と、自らも武術に取り組む身として憧れの視線を送った。

映画『ザ・ファブル』公開記念舞台挨拶 (福士蒼汰)

柳楽も岡田のアクションの凄さを挙げながら、「ファブルが高いところから椅子に縛られた小島を助けるシーンで、岡田さんはスタントなしだったから、僕もそうしないといけなかった。もうやりたくないです!」と笑い交じりに岡田の並外れた身体能力をアピール。

映画『ザ・ファブル』公開記念舞台挨拶 (柳楽優弥)

小島と同じ裏社会のメンバーで、小島と敵対するインテリ・砂川を演じた向井が挙げたのは、裏社会の会社社長・海老原役の安田。「経験豊富なベテランなのに、クランクアップの日に朝からずっとそわそわしていた。これまでにいっぱいクランクアップを迎えてきた方でも、子供の用にそわそわするなんて」と意外な一面を語った。

映画『ザ・ファブル』公開記念舞台挨拶 (向井理)

そんな安田は岡田を指しながら、「映画の宣伝で一緒にバラエティ番組に出たとき、岡田さんは“無”の状態でフラフープを回していた」とフツーじゃないエピソードを披露。あわせて「アクションができて笑いが取れる方ってそういないから、まさにファブルは岡田さんしかできない役だと思う。行く行くは、ジャキー・チェンのリメイクとかやってほしいですね」と俳優・岡田を絶賛した。

映画『ザ・ファブル』公開記念舞台挨拶 (安田顕)

佐藤は「みんなカメラの前に立つと普通じゃなくなる」としながらも、「(岡田のように)座長がミスターストイックだと、周りの役者は大変だなと(笑)。アクションで絡みが無くてよかったなと思います」と笑いを誘った。

【写真】映画『ザ・ファブル』公開記念舞台挨拶 (佐藤浩市)

ファブルを唯一爆笑させることができるお笑い芸人・ジャッカル富岡を演じた宮川は、キャスト陣の撮影が終わった後にひとりだけ撮影したこと告白。「スタッフも監督も『終わった』感が強いなか、グリーンバックの前でギャグをやらされた。現場がシーンとしているなか、監督に静かに『面白かったですよ』と言われて、地獄でした!」とアピールすると、会場からは爆笑が沸き起こった。

映画『ザ・ファブル』公開記念舞台挨拶 (宮川大輔)

江口監督は「顔の骨格の小ささがフツーじゃないので山本美月ちゃんですね」と答え、「豆腐屋さんに皆さん行ってください。豆腐一丁の大きさですよね」と岡田が畳み掛けると、「もっと可愛い比較対象にしてくださいよ!」と山本から突っ込みが入った。

映画『ザ・ファブル』公開記念舞台挨拶 (江口カン監督)

そして、原作者の南勝久から届いた手紙を披露。

「実写化を想定して描いてきたのでそれを実現させてくださり心より感謝します。岡田准一版ファブル、とくとご覧あれ」というメッセージが読み上げれれると、岡田は時折感慨深げな表情を見せながら「原作の先生が喜んでくださっていてすごく嬉しい」と笑顔を見せた。

続いて、制作スタッフから本作とゆかりのある贈り物が到着。殺し屋・ファブルと同じ覆面のスタッフにより壇上に運ばれてきたのは…なんと巨大ないちごのショートケーキ!劇中でファブルが一番好きな芸人・ジャッカル富岡が、「ショートケーキにいちごを乗っせ~る~♪」から始まるギャグを披露するくだりがあるが、ジャッカル富岡役の宮川がそのギャグを生披露!特別に用意された特大イチゴをのせながら、最後は決めのフレーズ「何で俺もやね~ん!」をキレキレの動きで披露した。さらに、岡田の無茶ぶりで「カレーライスにらっきょを乗っせ~る~♪」という特別バージョンも急遽披露!これにはキャスト陣も会場も大爆笑だった。

【写真】映画『ザ・ファブル』公開記念舞台挨拶 (ジャッカル富岡・宮川大輔)

イベントの締めの挨拶として岡田が「雨の中来ていただいてありがとうございました。誰もが笑ってスカッと出来る映画だと思います。アクションの検証含め、是非何度でもまた観に来てください。ありがとうございました!」と締めくくり、観客をバックにしてのスチール撮影が行われ、岡田が「ザ!」とコール、キャストと観客全員で「ファブルー!」とレスポンスすると、オープニングと同じく金銀色のテープが会場に舞い、公開記念イベントは最高潮のテンションの中幕を下ろした。

映画『ザ・ファブル』は、6月21日(金)より全国大絶賛公開中!

[スチール撮影: Cinema Art Online UK / 記者: 蒼山 隆之]

イベント情報

映画『ザ・ファブル』公開記念舞台挨拶

■開催日: 2019年6月22日(土)
■会場:
丸の内ピカデリー1
■登壇者:
 岡田准一、木村文乃、山本美月、福士蒼汰、柳楽優弥、向井理、安田顕、佐藤浩市、木村了、江口カン監督
■MC: 
荘口彰久

映画『ザ・ファブル』予告篇🎞

映画作品情報

【画像】映画『ザ・ファブル』ポスタービジュアル

《ストーリー》

どんな相手も6秒以内に殺す――。

“ファブル(寓話)”と呼ばれる謎の殺し屋(岡田准一)は、裏社会で誰もが「伝説」と恐れる存在だった。しかし、ちょっと仕事をし過ぎた彼に、ボス(佐藤浩市)はある指令を与える。

「一年間、一般人として普通に暮らせ。休業中に誰かを殺したら、俺がお前を殺す」

ファブルは、佐藤アキラという偽名を使い、相棒のヨウコ(木村文乃)と共に生まれて初めて一般人として街に溶け込む生活を始める。インコを飼ったり、バイトしたり…。殺しを封じ、《普通》を満喫し始めた矢先、ファブルの命を狙う裏社会の組織や、ファブルに助けを求める者たちが次々に現れ、事態は思わぬ方向へ急発進する!【絶対に殺してはいけない】指令のもと、絶体絶命のピンチを切り抜け平和に暮らせるのか―?!

 
出演: 岡田准一、木村文乃、山本美月、福士蒼汰、柳楽優弥、向井理、木村了、井之脇海、藤森慎吾(オリエンタルラジオ)、宮川大輔、佐藤二朗、光石研/安田顕/佐藤浩市
 
原作: 南勝久「ザ・ファブル」(講談社「ヤングマガジン」連載)
 
監督: 江口カン
脚本: 渡辺雄介
配給: 松竹
© 2019「ザ・ファブル」製作委員会
 

2019年6月21日(金)全国公開!

映画公式サイト

公式Twitter:@the_fable_movie
公式Instagram:@fable_movie
公式ハッシュタグ:#ザ・ファブル

この記事の著者

蒼山 隆之アーティスト/インタビュア/ライター

映画俳優や監督のインタビュー、映画イベントのレポートを主に担当。
東京都内近郊エリアであれば、何処にでも自転車で赴く(電車や車は滅多に利用しない)スプリンター。

そのフットワークを活かし、忙しい中でもここぞという時は取材現場に駆けつけ、その時しかないイベントを現地から発信したり、映画人の作品へ対する想いを発信するお手伝いをしている。

また、自身も表現者として精力的に活動を展開。

マグマ、波、雷など、自然現象から受けたインスピレーションをブルーペイントを用いたアートで表現する「Blue Painter」として、数々の絵画作品を制作。銀座、青山、赤坂などで開催する個展を通じて発表している。

俳優の他、映画プロデューサーやインテリアデザイナーと幅広い顔を持つブラッド・ピットをこよなく尊敬している。

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