映画『オー・ルーシー!』完成披露試写会イベントレポート
【写真】映画『オー・ルーシー!』完成披露試写会イベント
 

映画『オー・ルーシー!』(原題:OH LUCY!)

 

完成披露試写会イベント

寺島しのぶ、南果歩、忽那汐里らが女子会トークで本音炸裂!
寺島しのぶ、恋するならジョシュや役所広司でもなくダントツでエキストラ?!

昨年、第70回カンヌ国際映画祭批評家週間に日本人監督作品として10年ぶりに選出される快挙を成し遂げ、その後の世界各国の映画祭に出品された話題作『オー・ルーシー!』(原題:OH LUCY!)の完成披露試写会が3月26日(月)に東京・テアトル新宿で行われ、主演の寺島しのぶ、共演の南果歩、忽那汐里、平栁敦子監督が舞台挨拶に登壇した。

寺島は「桜満開の中、新宿御苑ではなく、テアトル新宿をお選び頂きまして、ありがとうござます。一生懸命節子を演じております、何か心に響きますと幸いです」と挨拶。続けて、南は「本当に夜桜見物よりも、本作品を選んで頂きありがとうございます。平栁監督、寺島さん、汐里さん皆で東京とロサンゼルスロケを敢行し、皆さんもルーシーとともに旅をして、ゆっくり楽しんでください」挨拶。3月3日にインディペンデント・スピリット賞の授賞式に参加した寺島は「行かないと分からないことがあるなと思いましたし、何よりもフランシス・マクド―マンドと会話できたことが宝物」と語り、平栁監督は「ノミネートされて、皆さんに知られたことが自分の中ですごく大きく、寺島さんとブルカーペットを歩けたのは、一生の宝物」と感慨深そうに語った。

劇中で節子が金髪のカツラを被ることによって、普段とは違う自分になることにちなみ普段とは全く違う、素の自分でいられるアイテムを尋ねられた寺島は「和服を着ると身も引き締まりますし、着物を着る文化も大切だと思います」と回答。南は「自分では着ない衣装を着ると別モードに入ります(笑)。衣装とヘアメイクで気分が変わる」と話すと周囲も共感。忽那は「スポーツをしている時、急に性格が変わって、すごくめんどくさくなる(笑)」と笑いが起こった。

本作品の節子(寺島)と綾子(南)の姉妹ケンカにちなみ、姉妹や家族ケンカについてのエピソードを聞かれると、寺島は「姉に支配されることはこういうことかと感じました。イヤなものだな(笑)」と話す。南は「実生活では姉が4人いまして、寺島さんのことは良く分かる」と納得の表情。続けて「5人兄弟だと、それぞれ違って、慰めてくれる姉が登場したり、逃げ道がありましたね。ただ、食べ物の恨みはすごかったですね(笑)」と冗談交じりで話した。続けて、「作品では、寺島さんと姉妹役で本気の言い合い、本気のケンカを沢山経験でき、初共演でしたが、お互いスイッチが入りました(笑)」と会場を盛り上げる。恋をするならジョシュ演じるジョンのようにちょっと謎めいた男との恋、役所演じる小森のように派手さはないけど優しく包み込んでくれるような恋どちらの恋を選ぶか聞かれると、寺島は「ダントツでモーテルの入り口にいたエキストラさん(笑)」という意外な回答に南、忽那も思わず笑う。続けて、南は「役所広司!トムです」と答え、忽那は「トムかな~(笑)」と恐る恐る回答。平栁は「断然、役所さん(トム)です」と本音を吐露した。

最後に寺島は「日本で上映できること非常に嬉しく思っておりますし、本作品がまだまだ翼を広げて、世界で上映されること願っております」と挨拶。平栁は「皆さんが想像しているコメディではなく、ダークコメディなんですが、人生に困惑するということも大事じゃないか、そこに秘めた可能性を感じてほしいです」と実感を込めながら作品をアピールした。

 [スチール写真: オフィシャル提供]

イベント情報

映画『オー・ルーシー!』完成披露試写会イベント

■開催日: 2018年3月26日(月) 
■会場: テアトル新宿
■登壇者: 寺島しのぶ、南果歩、忽那汐里、平栁敦子監督
■MC: 八雲ふみね

映画『オー・ルーシー!』予告篇

映画作品情報

【画像】映画『オー・ルーシー!』ポスタービジュアル

《ストーリー》

東京で働く43歳の独身OL節子は、ほど遠くない「退職」と、いずれ訪れる「死」をただ待つだけの生活を送っていた。そんなある朝の通勤ラッシュ。目の前で電車の飛び込み自殺を目撃してしまう。惨事の余韻から抜け出せないまま、仕事に就く節子。突然、節子の姪で 若き自由人である美花(21)から久しぶりに電話があり、話をしたいとランチに誘われる。姉の綾子に美花には関わるなと散々言われたのだが、それは節子に逆の効果を及ぼすだけ。節子は美花と会う。姪にはなぜか弱い節子。お金に困った美花を助けるはめに。美花が前払いした英会話クラスを代わりに取り、その受講料を美花に支払うことになる。アメリカ人講師ジョンの教える一風変わった英会話教室が始まる。そこで「ルーシー」という名前と金髪のカツラを与えられ、教室では「ルーシー」になりきるようにと言われる。節子の中で眠っていた感情を「ルーシー」が解き放ち、節子はジョンに恋をする。そんな幸せもつかの間、ジョンは姪の美花と一緒に日本を去ってしまう。自分が置かれた人生に納得ができない節子は、二人を追いかけて、アメリカへ旅立つ決意をする。しかし、仲の悪い姉の綾子も行くと言い出し、同行することになる。嫉妬、秘密、欲望に満ちた旅の果てに節子が見つけたものとは?

 
第70回 カンヌ国際映画祭 批評家週間正式出品
第42回 トロント国際映画祭(tiff) ディスカバリー部門出品
第39回 モスクワ国際映画祭 正式出品
第28回 ストックホルム国際映画祭 正式出品
第28回 シンガポール国際映画祭 特別上映
第53回 シカゴ国際映画祭 正式出品
第33回 インディペンデント・スピリット賞 新人作品賞/主演女優賞Wノミネート
2016年 サンダンス・インスティテュート/NHK脚本賞受賞
 
原題: OH LUCY!
邦題: オー・ルーシー!
 
監督・脚本: 平栁敦子
 
出演: 寺島しのぶ、南果歩、忽那汐里、役所広司、ジョシュ・ハートネット
 
プロデューサー: ハン・ウェスト、木藤幸江、ジェシカ・エルバーム、平栁敦子
エグゼクティブ・プロデューサー: ウィル・フェレル、アダム・マッケイ
共同脚本: ボリス・フルーミン
音楽: エリク・フリードランダー
配給: ファントム・フィルム
 
2017年 / 日本・アメリカ合作 / 5.1ch / ビスタ / カラー / 95分 / 映倫: R-15+
 
© Oh Lucy,LLC
 
2018年4月28日(土)
ユーロスペース、テアトル新宿他にてロードショー!
 

映画公式サイト

公式Twitter: @phantom_film
公式Facebook: @ohlucy.movie2018
 

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