映画『劇場版 夏目友人帳 ~うつせみに結ぶ~』公開初日舞台挨拶レポート

【写真】映画『劇場版 夏目友人帳 ~うつせみに結ぶ~』公開初日舞台挨拶 (神谷浩史、井上和彦、小林沙苗、堀江一眞、佐藤利奈、バイきんぐ、島本須美、高良健吾)

映画『劇場版 夏目友人帳~うつせみに結ぶ~』

公開初日舞台挨拶開催!

いつの時代であっても心にずっとあり続ける作品・・・!
神谷浩史、「夏目友人帳」10年後への熱い思いを語る!!!

シリーズ累計発行部数1,300万部突破の緑川ゆきの人気漫画を原作にTVアニメシリーズが10年、第六期まで放映されている「夏目友人帳」初の長編映画『劇場版 夏目友人帳 ~うつせみに結ぶ~』が9月29日(土)遂に全国公開を迎え、新宿バルト9での初回上映後に舞台挨拶が行われた。

【画像】『劇場版 夏目友人帳~うつせみに結ぶ~』場面カット

MCを務めたのは自身もTVアニメシリーズ「夏目友人帳」第一期に声優として出演しているアメリカザリガニの柳原哲也。ゲストにはTVアニメでもキャストを務める主演の神谷浩史、井上和彦、小林沙苗、堀江一眞、佐藤利奈、劇場版のゲスト声優であるバイきんぐ、島本須美、高良健吾ら豪華キャストが登壇した。また、この舞台挨拶は全国126館の劇場でのライブビューイング中継も行われ、大いに盛り上った。

まず、TVアニメシリーズが10周年を迎え、数多くのファンに長く愛されている「夏目友人帳」の魅力について柳原が尋ねると「それは間違いなく私だろう」と演じるキャラクター・ニャンコ先生の声で井上が答えた。

観客からは歓喜の声、ニャンコ先生の大ファンである女の子・多岐を演じる佐藤を中心に、登壇者からも納得の声が上がった。「悔しいけどそうでしょうね、本当すごいんですよこいつ・・・」と神谷が腕に抱えたニャンコ先生のぬいぐるみを見つめながら答えると、「気安くこいつとか言うな」と井上がまたニャンコ先生の声で返し、「ああごめんね・・・感謝してますよ本当に」と神谷が答えるといったやり取りは、ファンには嬉しい、ちょっとした生アフレコの現場を感じさせた。

「妖怪たちの思いの強さにいつも感動する」という小林。堀江は「妖怪の方が人間よりも意外と考えていたり優しかったり思いやりがあったりして、見習うことが多い気がする」と語った。

井上が「全てが優しい作品」、「なんと言っても神谷浩史さんの優しい声が魅力です」と答えると、観客含め会場全体が賛同しているようだった。そんな神谷は、「10年間関わっているがこの作品の魅力が思い浮かばない」という。「終わった後にすごくいいものを観たなと感じさせられるが、明確な原因がわからない」のだそうで「コミュニケーションをとると人間でも妖怪でも、意外と“いいやつ”っているんだな、つまりはコミュニケーションをとろうってことなのかなと思う」と思いを明かした。

【写真】映画『劇場版 夏目友人帳 ~うつせみに結ぶ~』公開初日舞台挨拶 (神谷浩史、井上和彦)

 

役が決まった時の気持ち、役作りについて柳原がゲストキャストに尋ねると、もともと『夏目友人帳』という作品が大好きだったという高良は「難しかったけれど楽しかった、俳優が声優として演じる意味を考えながら臨んだ」と熱い思いを語った。

島本は、キャスティングされた当初は『夏目友人帳』のことを知らず、長年続いている作品への参加に不安もあったという。しかし、同世代であり数多く共演している「(井上)和彦さんがいるから安心した」と笑顔を見せた。演じる時は「映画を観終わり劇場を出た後も観る人の中で演じた役が生きているかのように、できるだけ自然体であることを心がけた」という。

初めて声優に挑戦したバイきんぐは、なぜキャスティングされたのかを自分たちなりに分析したところ、小峠は「妖怪の外見が自分と似ているからだ」という結論に達したと笑いを誘った。また、西村は収録時「(演じた妖怪の特徴である)六本の腕が自分にもあるのではないかという感じで取り組んだ」などと観客を笑わせつつ、難しいながらも試行錯誤して役作りを行ったことを感じさせた。

【写真】映画『劇場版 夏目友人帳 ~うつせみに結ぶ~』公開初日舞台挨拶 (バイきんぐ)

 

作品のテーマである“出会いと別れ”に関連し、登壇者が話した自身の忘れられない別れや出会いからは個々人のルーツが垣間見えた。

佐藤は「自生活で飼っている猫との出会いや別れ」、そして「(同じく、猫である)ニャンコ先生が大好きな多岐という役に出会えたこと」と笑顔を見せた。

堀江は、高校生の時に「友人を亡くしたことが声優を目指す大きなきっかけになった」という。「その子もきっとやりたいことがあったはず、何か自分も燃えるものを見つけてやらなければ」と思ったと微笑んだ。

続く小林は「たてかべ和也さんからのスカウトが声優になったきっかけ」だとし、「初対面の時の太陽のような笑顔が忘れられない」という。「たてかべさんのキャラクターへの思いや本気の姿勢」に受けた衝撃が心の中にいつもあり、「声優として今でも大切にしている」と感慨深い様子で語った。

【写真】映画『劇場版 夏目友人帳 ~うつせみに結ぶ~』公開初日舞台挨拶 (井上和彦、小林沙苗)

 

井上は19歳の時の永井一郎さんとの出会い。「それがなければ声優をやっていなかった、ニャンコ先生も違う人がやっていたのかなと思うと・・・本当に永井さんに出会えてよかった」と感謝の気持ちを言葉からあふれさせた。

高良は転校が多かった子供時代と、俳優業の出会いと別れの繰り返しに似たものを感じるという。「二度と会えない別れを想像した」という島本は『夏目友人帳』と同じく10年前にはじまったTV番組での麻生美代子さんとのエピソードを語り「亡くなった麻生さんの最後に会った時の姿が忘れられない」と瞳を潤ませた。

【写真】映画『劇場版 夏目友人帳 ~うつせみに結ぶ~』公開初日舞台挨拶 (神谷浩史、高良健吾、島本須美)

 

『夏目友人帳』の舞台モデルである熊本県出身の高良は、その魅力をきかれると「ずっと喋れるくらい多くの魅力がある」とし、中でも熊本の人が好きだという。また「祖父母が住んでいる阿曽は自然が多く温泉もあり地球を感じられる場所だ」と熱弁した。映画でも数多くの魅力的な風景が描かれている熊本県へは井上、高良の舞台挨拶での訪問が予定されている。

【写真】映画『劇場版 夏目友人帳 ~うつせみに結ぶ~』公開初日舞台挨拶 (高良健吾)

 

最後に、ファンの皆さんへ代表して4名からメッセージが送られた。

島本は、一度観てくれた人も二度三度来てくれて大丈夫だとし「幸せになれればいいなぁと思います、この映画を観て頂いて・・・」とにっこり微笑んだ。

高良は「『夏目友人帳』は人間の忘れてしまっている大切なことを妖怪たちが思い出させてくれる、妖怪たちとの交流を通じて人間の良さや面白さが伝わってくる」所が好きだという。「その真ん中には優しさがあり劇場版はより濃くそこが描かれていると思う」と自身が思う「夏目友人帳」の魅力を目を輝かせて語った。

井上は「どうもありがとう」という感謝の言葉を普通のニャンコ先生、劇場版使用の特別なニャンコ先生の二つのパターンの声で伝えた。「これまで応援してくれた方々のおかげで劇場版が叶ったと思う」、「これからも続くと思うが、まずは一人でも多くの人にこの劇場版が観てもらえるよういっぱい拡散してください」と願いをこめた。

神谷は「『夏目友人帳』はTVアニメシリーズから始まり10年経って劇場版にたどり着いた」とこれまでを振り返った。ただもし、「2018年にTVアニメシリーズが始まっていたとしても10年後の2028年に変わらず劇場版にたどり着いているだろう」というのも「たぶん、いつの時代にやっても変わらず観る人の心にずっとあり続ける、そんな作品になっていると思うから」だという。「また10年後にどこかで観た時も同じような気持ちになってくれると思う」と10年後も変わらず愛され続けるだろう作品への熱い思いを語り、舞台挨拶をしめくくった。

【写真】映画『劇場版 夏目友人帳 ~うつせみに結ぶ~』公開初日舞台挨拶 (神谷浩史、井上和彦、小林沙苗、堀江一眞、佐藤利奈、バイきんぐ、島本須美、高良健吾)

 

終わりに、登壇ゲストが会場を去った後も、興奮と感動が覚めやらない様子の観客がニャンコ先生の愛らしさ、ストーリーのすばらしさなど、一緒に来た方とわいわい話しながら徐々に会場を去っていく姿が印象的だった。

[記者: 宮﨑 千尋 / スチール撮影: 梅田 奈央 & 宮﨑 千尋]

 

イベント概要

<映画『劇場版 夏目友人帳 ~うつせみに結ぶ~』公開初日舞台挨拶>

■日程: 2018年9月29日(土)
■場所: 新宿バルト9 スクリーン9
■登壇者: 神谷浩史、井上和彦、小林沙苗、堀江一眞、佐藤利奈、バイきんぐ、島本須美、高良健吾
■MC: 柳原哲也(アメリカザリガニ)

『劇場版 夏目友人帳 ~うつせみに結ぶ~』予告篇

映画作品情報

【画像】『劇場版 夏目友人帳~うつせみに結ぶ~』キービジュアル

《ストーリー》

妖達に名前を返すせわしない日々を送る夏目は、小学生時代の同級生・結城大輔(声:村瀬歩)との再会で妖に関する苦い記憶を思い出す。ある日、名前を返した妖怪の記憶に現れた女性・津村容莉枝(声:島本須美)と知り合いになる。祖母・レイコを知る彼女と一人息子の椋雄(声:高良健吾)との交流に和やかな気持ちになる夏目だったが、二人の暮らす街にいる謎の妖が気にかかる。その妖について調べた帰り道、ニャンコ先生が身体につけて帰ってきた種が庭先で成長し一晩で実をつけた。自分の姿に似た実を食べてしまったニャンコ先生がなぜか三つに分裂?!可愛らしい姿になってしまって・・・?

 

<スタッフ>

原作: 緑川ゆき/月刊LaLa(白泉社)連載
総監督: 大森貴弘
監督: 伊藤秀樹
脚本: 村井さだゆき
妖怪デザイン・アクション作監: 山田起生
サブキャラクターデザイン: 萩原弘光
美術: 渋谷幸弘
色彩設定: 宮脇裕美
編集: 関 一彦
撮影: 田村 仁、川田哲矢
音楽: 吉森 信
アニメーション制作: 朱夏
製作: 夏目友人帳プロジェクト
配給: アニプレックス

<キャスト>

夏目貴志: 神谷浩史
ニャンコ先生・斑: 井上和彦
夏目レイコ: 小林沙苗
夏目貴志(少年時代): 藤村 歩
結城大輔:村瀬 歩
藤原塔子: 伊藤美紀
藤原 滋: 伊藤栄次
田沼 要: 堀江一眞
多軌 透: 佐藤利奈
西村 悟: 木村良平
北本篤史: 菅沼久義
笹田 純: 沢城みゆき
名取周一: 石田 彰
柊: ゆきのさつき
笹後: 川澄綾子
瓜姫: 樋口あかり
ヒノエ: 岡村明美
三篠: 黒田崇矢
ちょびひげ: チョー
一つ目の中級妖怪: 松山鷹志
牛顔の中級妖怪: 下崎紘史
河童: 知桐京子
もんもんぼう: 小峠英二(バイきんぐ)
六本腕の妖怪: 西村瑞樹(バイきんぐ)
津村容莉枝: 島本須美
津村椋雄: 高良健吾

© 緑川ゆき・白泉社/夏目友人帳プロジェクト

2018年9月29日(土)より全国ロードショー!
 
映画公式サイト
 
公式Twitter: @NatsumeYujincho

この記事の著者

宮﨑 千尋

宮﨑 千尋ライター

一番古い映画に関する記憶は、姉と「天使にラブソングを...」ごっこをして遊んだこと。
10代後半でひとり暮らしを始めてから、ひとり映画にどっぷりはまっている。
映画館の独特な雰囲気を好み、休みの日にはミニシアターや小さなカフェで行われる自主上映にも足を運んでいる。

★好きな映画
『天使にラブソングを...』 (Sister Act) [監督: Emile Ardolino 製作:1992年/米]
『アバウトタイム~愛おしい時間について~』 (ABOUT TIME) [監督: Richard Curtis 製作: 2013年/英]
『シックスセンス』 (The Sixth Sense) [監督: M. Night Shyamalan 製作: 1999年/米]

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