映画『伊藤くん A to E』完成披露試写会レポート
【写真】映画『伊藤くん A to E』完成披露試写会フォトセッション

映画『伊藤くん A to E』完成披露試写会開催!

女性陣からの本音告白に岡田将生タジタジ?!

女性から圧倒的支持を受ける柚木麻子の恋愛小説「伊藤くんA to E」が待望の映画化!メガホンを取るのは『ストロボ・エッジ』(2015年)、『オオカミ少女と黒王子』(2016年)、『PとJK』(2017年)など、話題作を次々と生み出す恋愛映画の名匠・廣木隆一。本作で初共演を果たす岡田将生と木村文乃がW主演を務め、佐々木希、志田未来、池田エライザ、夏帆、田口トモロヲ、中村倫也、田中圭ら豪華俳優陣が脇を固めた。

人間なら誰しもが抱えるであろう【毒】が赤裸々に描き出された、予測不能な震撼恋愛ミステリーが 2018年1月12日(金)からついに全国ロードショーとなる。

【画像】映画『伊藤くん A to E』

本作の完成を記念して、11月21日(火)に完成披露試写会が実施され、映画の公開を待ちわびる観客の前に岡田将生、木村文乃、佐々木希、志田未来、池田エライザ、夏帆、中村倫也、田中圭、廣木隆一監督が登壇。撮影秘話や映画にちなんだ質疑応答が繰り広げられた。

イベントレポート

女性たちを振り回す最低の痛男・伊藤誠二郎役を演じた岡田は「こういう役を望んでいたので、いいタイミングでラッキーと思っていたんですけど、思っていた以上にやばい奴でしたね。いままでとは違う役をやりたかったというのが正直にあって、それでこのタイミングで、クズで、ダメでバカで、アホな奴とこの夏を過ごせたので、すごい気持ち良かったです」と撮影を振り返った。

【写真】映画『伊藤くん A to E』完成披露試写会 岡田将生

毒を吐く脚本家・矢崎莉桜役を演じた木村は台本を読んだ感想について「こんなに女であることを痛いと思わせてくれる作品はないなという風に思いました」と率直に打ち明け、「人を嘲笑っていた莉桜に、いずれその指先が自分に向いてくるというところで、廣木さんがニヤニヤしながらあとで全部自分に返ってくるからなと言っていたのが怖かったです」と話した。

伊藤くんに振り回される【A】~【E】の女性たちはそれぞれ痛々しいながらも、共感できるポイントもあり、撮影時は胸を痛めたり、共感したりしながら役を演じていたという女性陣。伊藤くんに振り回された感想を問われると、佐々木が「すごい嫌な気持ちになりました」、志田が「圧迫感がすごいなと思いながら現場にいました」、池田が「関わりたくないですね」、夏帆が「傷つきました、すごく」と一刀両断。

 

最後に木村が「この野郎って思ってたよ」とコメントし、岡田はタジタジになっていた。そのような雰囲気は現場でも時々見受けられたようで、岡田は「カットってかかるとすごいちっちゃい声で気持ちわりって言うんですよ。それがね、心がきゅってなるんですけど、“伊藤くんだから。俺じゃないし・・・”と思いながら役を全うしていました」と暴露し、周囲からは笑いが起きていた。

映画の内容にちなんで、今年一番痛い、無様だなと思ったエピソードを尋ねられたキャストたち。田中は「炭水化物ダイエットをしていたのに、炭水化物であることを知らずそばを食べていたこと」、中村は「コンビニで注文した商品が他のコンビニの定番商品であったこと」など、次々に“痛い”エピソードを明かした。

 

岡田は休日に車を運転していたときの出来事を振り返り、「細い道を走っていたんですけど、小学生10人くらいに囲まれて、なんかお兄ちゃん知ってるから出てきてって言われて。通らせてって言ったんですけど、いやだいやだ名前なんだっけ、名前何だっけって。ずっと下を向いていました、すごく無様で。(小声で)岡田将生ですって言いました。本当に悲しかったですよ」と実際に再現をして笑わせた。

【写真】映画『伊藤くん A to E』完成披露試写会 岡田将生、木村文乃

最後に木村が「よく聞かれるのが一番好きなシーン、おすすめのシーンなんですけど、モンスターであった伊藤くんにちょっとだけ変化が見える瞬間があるんです。私はそのシーンがすごく好きで、とても人間だなって思うシーンでもあったんですね。そこから廣木監督が描きたい人間模様が伝わるなと思っていて。恋愛ミステリーというくくりではありますが、いろんな方の心に届くものがあるんじゃないかなと思います。ぜひ愛してあげてください」、岡田が「僕は伊藤くんに出会えて本当に良かったなと思っています。伊藤くんを通して5人のタイプが違う女性たちを見ることによって、人それぞれ共感できるところがあるんじゃないかなと思っています。出ているキャラクターを観察しながら楽しんでいただけたらいいなと思っています」とコメントし、大歓声の中イベントが終了した。

[スチール撮影: Cinema Art Online UK / 記者: 小森 萌菜] 

 

イベント情報

<映画『伊藤くん A to E』完成披露試写会>

日時: 2017年11月21日(火)
場所: スターライズタワー〈スタジオアース〉
登壇者: 岡田将生、木村文乃、佐々木希、志田未来、池田エライザ、夏帆、中村倫也、田中 圭、廣木隆一監督

映画作品情報

映画『伊藤くん A to E』

《ストーリー》

伊藤あいつにさえ、出会わなければ―
落ち目の脚本家・矢崎莉桜(木村文乃)は、“伊藤”という男について悩む【A】~【D】4人の女たちの切実な恋愛相談を、新作脚本のネタにしようと企んでいる。心の中でづきながら「もっと無様に」なるよう巧みに女たちを誘導、そんな莉桜の前に“伊藤”(岡田将生)が現れる。“伊藤”は莉桜が主宰するシナリオスクールの生徒。中身が無く、いつも口先だけの彼が、なぜか莉桜と同じ4人の女たちについての脚本を書いていたのだ。しかもそこには、莉桜のネタにはない5人目【E】の女が存在し…。“伊藤”の狙いは一体何なのか―。莉桜は徐々に追い詰められていく。

【画像】映画『伊藤くん A to E』

出演: 岡田将生、木村文乃/佐々木希、志田未来、池田エライザ、夏帆/田口トモロヲ、中村倫也、田中 圭
監督: 廣木隆一
原作: 柚木麻子「伊藤くん A to E」(幻冬舎文庫)
脚本: 青塚美穂
音楽: 遠藤浩二
主題歌: androp「Joker」 (image world)
配給: ショウゲート     
制作プロダクション: ドリマックス・テレビジョ
©「伊藤くん A to E」製作委員会
 

2018年 1月12日(金) 全国ロードショー! 

映画公式サイト
 
公式Twitter: @ito_kun_AtoE
公式Instagram: www.instagram.com/ito_kun_atoe/

この記事の著者

小森 萌菜シネマレポーター/ライター

幼いころから映画に親しみ、映画『プラダ着た悪魔』をきっかけに洋画の世界に惹きこまれていく。休日は洋画邦画共に幅広いジャンルの映画を鑑賞して過ごしている。

★好きな映画
『プラダを着た悪魔』 (The Devil Wears Prada) [監督: デヴィッド・フランケル 製作: 2006年/米]
『あと1センチの恋』 (Love,Rosie) [監督: クリスチャン・ディッター 製作: 2014年/英・独]
『バーレスク』 (Burlesque) [監督: スティーヴ・アンティン 製作: 2010年/米]

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