映画『ファースト・マン』来日記念イベントレポート

【写真】映画『ファースト・マン』来日記念イベント (山崎直子、ライアン・ゴズリング、デイミアン・チャゼル監督、前澤友作)

映画『ファースト・マン』 (原題: FIRST MAN)

デイミアン・チャゼル監督 × ライアン・ゴズリング 来日!

『ラ・ラ・ランド』コンビが今度は月へ!!
山崎直子、ZOZO前澤友作社長と共に月旅行を語る。

第87回アカデミー賞で3部門を獲得した『セッション』(2013年)で恐るべき才能の出現と世界を騒がせ、第89回アカデミー賞で6部門に輝いた大ヒット作『ラ・ラ・ランド』(2016年)で、その評価と人気を決定づけたデイミアン・チャゼル監督と、『ラ・ラ・ランド』で主演を務め、第74回ゴールデングローブ賞映画部門(ミュージカル/コメディ部門)で主演男優賞を受賞したライアン・ゴズリングが再びタッグを組んで、1969年に成し遂げられた月面着陸という人類初の偉業を描いた映画『ファースト・マン』を引っ提げ2年連続の来日を果たした。

 

ライアン、チャゼル監督の2人が今回の来日に際して、会ってみたいと熱望した宇宙飛行士の山崎直子氏、そして2023年に画家、音楽家、映像作家、ファッションデザイナーなど、偉大な才能たちとともに宇宙船に乗り込み、今までにないインスピレーションを得るという月周回アートプロジェクト #dearMoon を発表し、ホスト・キュレーターを務める株式会社ZOZO代表取締役社長の前澤友作氏を迎えたトークイベントが12月3日(月)にマンダリン オリエンタル 東京のグランドボールルームで行われた。

【写真】映画『ファースト・マン』来日記念イベント (ライアン・ゴズリング、デイミアン・チャゼル監督)

イベントレポート

冒頭の挨拶にて、「再びお招きいただき本当にありがとう。日本のことが大好きなんだ。この映画をお届けする為に日本にまた来れたことを嬉しく思っています」とライアンが答えると、「『ラ・ラ・ランド』で初めて来日した際に、また日本に再び戻りたいと思っていましたが、この作品を携えて戻ってくることが出来たことを誇りに思うし、光栄に思っている。皆さんもこの作品を気に入ってくれたら嬉しいです」とチャゼル監督も笑顔で答えた。

【写真】映画『ファースト・マン』来日記念イベント (ライアン・ゴズリング、デイミアン・チャゼル監督)

その後、MCによる一問一答が行われた。

―― この作品をなぜ撮ろうと思ったのか?

チャゼル監督: ゴールを追求するのに、人はどれほどの代償を払う必要があるのか?ということについて、月面着陸という人類史上最も過酷な目標を描いたこの作品で、その問いかけをさらに掘り下げられるのではないかと思い製作をスタートしたが、ライアンと共に準備を進めていく中で、ゴールそのものというよりも月面着陸を達成したニール・アームストロングにそれまでどんな喪失や犠牲があったのか。その喪失が彼を月へと駆り立てたのではないかということを感じた。宇宙へのミッション、そして妻・ジャネットとの親密でエモーショナルなバランスをとりながら、家族との関係性を伝えたいという想いが僕たちを駆り立てたんだ。

【写真】映画『ファースト・マン』来日記念イベント (デイミアン・チャゼル監督)

―― この映画のオファーが来た時にどんな感想をお持ちになったか?

ライアン: もちろんこうした歴史的偉業を成し遂げた人物を演じることができることは光栄でもあるし、同じくらいプレッシャーでもあった。今回のオファーを戴くまで僕はニールという人物をこれまで理解していなかったし、しかし彼を理解していくにつれて、このミッションを成し遂げる為に多大なる犠牲や喪失、途方も無いほどの葛藤が彼の背後にあったんだということを感じた。象徴的な人物を演じることに重荷もあったし、とても刺激的でもあったね。

【写真】映画『ファースト・マン』来日記念イベント (ライアン・ゴズリング)

―― ニール・アームストロングを演じるにあたり、どんなことに注意して演じたか?

ライアン: 本当に自分にとってラッキーだったのはニールの奥様のジャネットが亡くなる前に会えたということだ。そしてニールの妹さんからもお話をゆっくり聞くことができたし、ニールの二人の息子や、当時の友人、NASAの同僚の方々など、多くの方が実談、実話を惜しみなく聞かせてくれたことがニールを演じる上でとても大きかったんだ。

ここで、約15日間宇宙に滞在した宇宙飛行士の山崎直子氏が登場し、2時間21分の本作がリアルなドキュメンタリーを観ているような感覚になったと冒頭の挨拶で語った。

【写真】映画『ファースト・マン』来日記念イベント (山崎直子、ライアン・ゴズリング、デイミアン・チャゼル監督)

―― 山崎さんが最もリアルだと思ったシーンは?

山崎: アポロ時代の古めかしいリアルな機械や、日常生活の一コマ一コマのシーン木漏れ日で音楽に合わせて踊っていたり、ごく当たり前の日常との対比がとってもリアルだと思いました。仲間の死であったり、奥様のジャネットと向き合う心理描写にもとても共感しましたね。

【写真】映画『ファースト・マン』来日記念イベント (山崎直子)

―― 監督の演出部分でのこだわりは?

チャゼル監督: その前にまず山崎さんにお越しくださったことに感謝したい。お会いできただけでもスリリングな気持ちでいるけれど、その上作品もご覧になっていただき、さらに大きなスリリングを感じている。リアルな作品にすることは我々にとってとても重要でした。リアルに表現されているとおっしゃっていただきましたが、ニールの妻・ジャネットや二人の息子さん、マイク・コリンズさんのような宇宙飛行士にお会いしたことで、リアルな表現をしていくことが出来ました。我々は実際に宇宙に行ったことがなければローンチも見たことがない。60年代を経験してもいないから、描こうとしていることに非常に距離があるように感じました。しかしリサーチと、この時代を経験したことがある人たちに多くの時間を割いてもらってお話を聞くことが出来たことであったり、彼らに実際にセット現場にも来ていただいたり、撮ったシークエンスにコメントをいただいたり、自分たちの頃はこうだったといった話を聞くことが出来たのがとても大きい。山崎さんがリアルだと感じてくださったのは、彼らが貢献してくださったからだと思っています。

【写真】映画『ファースト・マン』来日記念イベント (デイミアン・チャゼル監督)

―― 山崎さん自身がニール・アームストロングと共通する部分があるとすれば、どこでしょうか?

山崎: 国家への想いや仲間の死を乗り越えての想い、家族にプレッシャーを与えての想いだったり、仕事に集中すると同時に父親として嘘をつきたくないという彼の言葉に非常に共感しましたし、共通する部分だと思います。ニールさんを信頼して一緒に訓練していく地上の方々とのチーム力を見ても感じましたが、改めて宇宙開発は信頼関係だと思っています。色々なチームワークや信頼関係といった心の部分を引き出しているのかなと思いました。

【写真】映画『ファースト・マン』来日記念イベント (山崎直子)

最後のゲストとして、ライアンとチャゼル監督が今回の来日に際して会いたいとラブコールを送っていた、月周回アートプロジェクト #dearMoon を推進し、民間人初の「ファースト・マン」になろうとしている前澤友作氏が登場!

【写真】映画『ファースト・マン』来日記念イベント (ライアン・ゴズリング、デイミアン・チャゼル監督、前澤友作)

―― この映画についての感想を聞かせてください。

前澤: この映画はここ数年で観た映画の中で一番おすすめです。色んな宇宙にまつわる映画を観て勉強してきましたけど、今作は極めてドキュメンタリータッチで、当時は表現できなかったような細部まで表現が至っているのが非常にいいなと思いました。例えば宇宙船の中のボタンを押す音だったり、月にランディングした時に、ハッチが開く瞬間だったり、今まで伝えきれてなかった部分が今回明らかになっているのが面白かったです。僕の周りのスタッフ達と一緒に試写を観させていただいたんですが、事故のシーンとかも多くて、だから僕が月に行くことについて不安になったとスタッフたちが言ってましたけど、僕は逆にすごくワクワクしましたね。

【写真】映画『ファースト・マン』来日記念イベント (前澤友作)

―― 山崎さんから前澤さんへのアドバイス。

山崎: とにかく楽しんできてほしいですね。前澤さんもそこから旅立つであろう発射台39Aですが、私もスペースシャトル・ディスカバリー号で宇宙へと旅立った発射台でもありますし、ニールさんもそこからアポロ11号で旅立ちました。前澤さんもそこから旅立って、ぜひニールさんの名言のような一言を残して、次につなげていってほしいですね。

【写真】映画『ファースト・マン』来日記念イベント (山崎直子)

前澤: プレッシャーをありがとうございます(笑)!大事ですよね。その時の一言は。

【写真】映画『ファースト・マン』来日記念イベント (前澤友作)

―― ライアンとチャゼル監督は月に行けるとしたら、行ってみたいか?

チャゼル監督: 僕が子供の頃に知っていたのは、月面着陸計画の栄光の部分、楽しい部分だけだったんだ。この作品を作っていく中で彼らの努力、汗、涙を知り、月へ行くことの過酷さを思い知ったいま、正直行くかどうかわからないかな。前澤さんが月を実際に観に行くことに対して、ちょっとジェラシーを感じてはいるよ。そこにはもしかしたらとてもシュールで、ユニークな風景が広がっているかもしれないよね。

ライアン: この映画の撮影は本当に本物の精巧な宇宙服や宇宙船を使用している。自分の気分が最も高揚したのはカットの声がかかり、そこから足を踏み出して地に降り立った時だったんだ。自分は月に行きたいとは思わない。だからこそ宇宙へ行ったことがある山崎さんや、これから行く前澤さんの勇気に感服するし、称賛している。前澤さん頑張って。僕は地上から応援しているよ。

【写真】映画『ファースト・マン』来日記念イベント (ライアン・ゴズリング)

その後4人でのフォトセッション、最後はライアン、チャゼル監督でのツーショットフォトセッションが行われ、今回のトークイベントは大盛況で幕を閉じた。

【写真】映画『ファースト・マン』来日記念イベント (ライアン・ゴズリング、デイミアン・チャゼル監督)

映画『ファースト・マン』は2019年2月8日(金)より全国ロードショーとなる。

[スチール撮影: 坂本 貴光 / 記者: 蒼山 隆之]

 

イベント概要

<映画『ファースト・マン』来日記念イベント>
■開催日: 2018年12月3日(月)
■会場: マンダリン オリエンタル 東京 グランドボールルーム
■来日登壇者: ライアン・ゴズリング(ニール・アームストロング役)、デイミアン・チャゼル監督
■ゲスト登壇者: 山崎直子(宇宙飛行士)、前澤友作(株式会社ZOZO代表取締役社長 / #dearMoon Project ホストキュレーター)
■MC: 伊藤さとり

【写真】映画『ファースト・マン』来日記念イベント (山崎直子、ライアン・ゴズリング、デイミアン・チャゼル監督、前澤友作)

映画『ファースト・マン』予告篇

映画作品情報

【画像】映画『ファースト・マン』 (原題: FIRST MAN) ポスタービジュアル

 
邦題: ファースト・マン
原題: FIRST MAN
監督・製作: デイミアン・チャゼル
 
出演: ライアン・ゴズリング、クレア・フォイ、カイル・チャンドラー ほか
 
製作総指揮: スティーヴン・スピルバーグ、アダム・メリムズ、ショジュ・シンガー
脚本: ジョシュ・シンガー
音楽: ジャスティン・ハーウィッツ
原作:「ファーストマン:ニール・アームストロングの人生」(著:ジェイムズ・R・ハンセン)
 
全米公開: 2018年10月12日
配給宣伝: 東宝東和
 
© Universal Pictures
 
2019年2月8日(金) 全国ロードショー!
 
映画公式サイト
 
公式Twitter: @firstmanmoviejp
公式Facebook:@firstmanmoviejp

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